カリフォルニア州サンタクララ、(2020 年 9 月 29 日) – Marvell ®(NASDAQ: MRVL) は本日、同社のカスタム特定用途向け半導体集積回路 (ASIC) 製品が、データセンターおよび自動車市場向けの次世代人工知能 (AI) アクセラレータ・ソリューションを提供する体制が整っていることを発表しました。
マーベルのカスタム ASIC 製品は、業界をリードする高密度・高性能の SRAM、最高レベルの性能を誇る SerDes、および事前認定済みの広帯域幅メモリインターフェースなど幅広い品揃えにより、AI および機械学習アプリケーション向けに高付加価値を特長としています。 また、カスタムマルチタップ、多層、高ドライブクロックエレメントを含む最新の PCIe および IO 技術も併せて備えています。 マーベルは、この IP を比類なき性能および信頼性を実現するために設計、事前認定しました。
マーベルの ASIC は、ターンキーでの設計および検証、そしてオンチップ通信のカスタムメッシュ相互接続ネットワークにより、市場投入までの時間を最短にすることができるようになりました。 さらに、マーベルの ASIC 手法は、カスタム階層テスト手法、ロジックの冗長性や信頼性向上のためのカスタムメモリ BIST ソリューションとともに、電力削減を目的とした先進の電源電圧供給を特長としています。 マーベルは、フルターンキーでの提供から、顧客が独自の専用付加価値ブロックを最適化するオプションを備えた顧客によるフルカスタムでの物理的回路設計に至るまで、多岐にわたる ASIC 関係モデルに対応しています。 業界参入モデルに関わらず、マーベルは物理的設計、テスト用設計、電力および動作タイミングの最適化、シミュレーション、ATPG および製造テスト、プロトタイプの立ち上げから、ライフサイクル全体を通した信頼性の実現に至るまで、質の高い流れを提供しています。
マーベルは、数多くのデータセンター・メーカーおよび自動車メーカーと共にカスタム AI ASIC の開発に取り組んでいます。 ASIC 製品を利用することで、ますます多くの革新的なマーベルの顧客企業と協力している Groq 社は、業界初の 1 秒あたり千兆回の計算(POP/s)を行う AI オンチップ・アクセラレータを製作しています。
Groq 社の CEOであるジョナサン・ロス氏は「マーベル社との ASIC をめぐる提携により目覚ましい成果がもたらされました」と語りました。 「FPGA、CPU、GPU といった従来のアーキテクチャから脱却し、業界がこれまでに見たこともないような革命的なものを創るには、唯一無二のパートナーが必要不可欠であることは分かっていました。 マーベル社は、業界初かつ他の追随を許さない 1 秒あたり千兆回の計算が可能なプロセッサを具現化するという当社ビジョンの実現に力を貸してしていただきました。 マーベル社は革新性と製品化を両立することのできる、数少ない ASIC チームの1つです。」
マーベルの ASIC 事業本部長であるケビン・オバックリーは、「これらの最新のカスタム ASIC 設計は、25年以上にわたる ASIC 開発設計の経験とリーダーシップの賜物であり、最も複雑なアクセラレータ、ストレージ、車載ソリューションを可能にします。」と述べました。 「マーベル独自の IP、設計、配置、テストフローにより、顧客と協力し、業界で最も複雑で高性能な AI アクセラレータチップを開発して、迅速に商品化することができるのです。」
マーベルの設計パートナーシップの重要な要素としては、抽出化および分散計算による階層的な設計、超堅牢な配電および電源統合モデリング、ロジック冗長性を備えたカスタム階層テスト手法、システムおよび試験用クロック向けのチップ全体にわたる有用なスキュー構造化クロックネットワーク、設計プロファイリング・ダッシュボード、85 日以内にテープアウトする最終ネットリストなどがあります。
マーベル独自のカスタム ASIC 製品の詳細については、 こちらを参照してください。
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