自動車OEM各社がコネクテッドカーサービスの提供に向けしのぎを削る中、マーベルは、車載システムにおけるギガビットイーサネットの市場投入までの時間を短縮できるよう、TEコネクティビティ(TE)の車載イーサネット用MATEnetモジュラースケーラブルコネクタと統合した新しいイーサネットリファレンスプラットフォームを開発した。 新しい開発プラットフォームは、100BASE-T1および1000BASE-T1イーサネット物理層(PHY)機能を持つオーディオ・ブリッジング(AVB)スイッチングソリューションをサポートする。 メーカー各社は現在、電気・電子アーキテクチャー用のギガビット・イーサネットを使用した車載システムの試作を迅速に行うことができる。
次世代の自動車技術には、自動車という過酷な条件下でも動作する高速で障害から回復可能なデータインフラが必要だ。 自律走行、先進安全機能、没入型インフォテインメント・システムのようなアプリケーションが、こうした新しいアーキテクチャを後押ししている。 ネットワークとイーサネットに関するマーベルの専門知識と、実際の自動車用コネクターケーブルシステムを提供してきたTEの経験を組み合わせることで、この開発プラットフォームは、自動車設計者が量産に向けてこれらのシステムの設計を開始することを可能にする。
この新しいリファレンスプラットフォームは、AVnuアライアンスの認証テスト・サブグループのAVBネットワーク規格をサポートし、車載データストリームのリソース確保をエンドツーエンドで管理するStream Reservation Protocolもサポートしている。 さらに、マーベルのイーサネットPHYトランシーバー(88Q2112 100BASE-T1 PHYおよび88Q1010 100BASE-T1 PHY)は、高解像度および非圧縮ビデオ、高速リンク、コネクテッドおよび自律走行システムをサポートするドメイン間、およびパワーダウンからの最速システム立ち上げを可能にする。 さらに、時間的制約のある制御アプリケーションをサポートする時間感応型ネットワーキング技術、安全性を向上させる車両間Wi-Fi通信、交通・道路警報に関するリアルタイム警報による応答時間の短縮などの機能と利点がある。 88Q2112は、IEEE 802.3bp 1000BASE-T1規格ドラフトに準拠した業界初の1000BASE-T1車載イーサネットPHYトランジスタである。
自動車へのコネクティビティ拡張に対するマーベルのコミットメントには、数多くのソリューションが含まれ、 将来の自動車に対する設計者のニーズに応えている。
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